
シラカバ(カンバ類)の育成
お願い: この研究への寄付をお願いしています。北大フロンティア基金からお申込みください。研究や、北大総合博物館の休憩室改装(下記)など、北大内での研究林産シラカバ材の利用に活用させていただきます。
寄附目的は「特定資金」「学部等支援」を選択していただき
「北方生物圏フィールド科学センター」「北の森林プロジェクト」をご指定のうえ、「通信欄」に「カンバ育成」とご記入ください(返礼品をご希望の場合はそのコード番号も併記ください)
※寄附の詳細や税制上の優遇措置、個人情報保護方針等については北大フロンティア基金のホームページをご覧ください
シラカバ(カンバ)とは
白い樹皮が特徴的なシラカバ(シラカンバとも呼びます)は、本州中部以北に生育する落葉広葉樹です。近縁種であるダケカンバやウダイカンバ(カンバ類)も含めると北海道ではもっとも蓄積が多く、ごく普通に見られます。明るい箇所を好む代表的な樹種のひとつで、伐採や山火事跡地など地表が露出したような箇所に一斉に生えて純林をつくります。
これまでの研究成果
かき起こしによるカンバ類の育成の画期となる技術開発が、実を結びつつあります。これは、約 20 年前、研究林の技術職員の発案で、かき起こした表層土壌を、一定期間の後、施工地に敷き戻すという試みでした。「表土戻し」と私たちが呼ぶこの作業の効果は明らかで、通常の掻き起こしとの比較(20 年生時)で、森林の蓄積は 3-4 倍に達していました。この成長速度と、再生コストの低さは、一定の需要があることを前提とするならば、林業の主力である針葉樹人工林と比べて遜色のない森林経営が可能になることを意味しています。
ただし、森林の育成には長い時間がかかり、土地による育ちの差もあります。私たちはこの方法の長期的な持続性や汎用性、作業の効率化に関するさらなる研究を進めています。

北大総合博物館の休憩室改装
白樺プロジェクトと共同で、北海道大学総合博物館の1階休憩スペースを、研究林のシラカバ材を使って北海道らしい心地よい空間に改装し、シラカバ育成研究の発信を行うプロジェクトを実施します。
2025年6-8月(予定)にはクラウドファンディングも予定しています。
詳細は近く発表します。
ご支援いただければ幸いです。

カンバ類の循環的な育成方法を確立・普及します
北海道の森林は林床にササ類が多く、伐採後の樹木の再生が大きな課題です。その対応策のひとつとして、重機を用いてササを根系ごと剥ぎ取る「かき起こし」と呼ばれる作業があります。

かき起こしを行うと、多くの場合、周囲から散布された種子によってシラカバなどのカンバ類が優占する二次林が成立することは以前から広く知られていました。
しかし、シラカンバやダケカンバの材はパルプやチップなどの低質用途が中心で、それらを積極的に育成することはほとんどありませんでした。ところが、この数年、カンバ類が、急に脚光を浴びています。これまで欠点とされた強度の低さは使い方次第で克服できること、家具や床材として明るい材が好まれ、また誰もが知る「高原の木」としてのイメージのよさも手伝って、さまざまな需要が生まれています。
そこで、私たちは、これまでの育成の技術をさらに高めて、カンバ類を循環的に利用するための、新しい森林管理の方法を確立したいと考えています。

(一社)白樺プロジェクトとの連携
北大研究林では、現在、旭川周辺の家具工房や建築、デザイナー、研究者らが構成する「白樺プロジェクト」と連携した活動を行なっています。プロジェクトのキーワードは「持続可能性」と「恵みの多様さ」。前者は、上述した、シラカンバの特性・育成技術と関係します。一方、後者は、樹皮、樹液、葉、根など「一本丸ごと利用可能」であることを指しています。
研究林での森林ツアーや、サイエンスカフェなど、市民向けの活動も行っています。

