北海道の広大なフィールドで、森林施業の研究をしてみませんか?
森と木のしごと@北大研究林
生態系・地域とつながる造林学
Ecological Forestry 持続的林業 資源管理 地域振興 広葉樹利用 天然林 混交林 非皆伐施業 天然更新 多様性保全 多目的資源利用 造林学
北大研究林だから !
フィールドに密着した大学院生活を送ることができます
森林の現場技術者(研究林の技術スタッフ)と近い環境で研究を行うことができます
地域の自治体や林業・木材関係者とのつながりもあります
大学院進学を希望する方へ
大学院の所属は、北海道大学・環境科学院・生物圏科学専攻・ 森林圏フィールド科学コースになります。これまでに一緒に研究をしてきた下記の院生リストもみてください (北海道大学以外を卒業した人が多いです......どこの出身でも歓迎です)。 それぞれの興味に応じて、研究林の特長--- 実際の森林施業を行なえる、過去の膨大なデータも使える ---を活かした研究を行ない、修士論文などの成果を、最終的には学術誌に掲載して、現場に知見を還元することを目標にします。
修了後の進路は、研究機関・公務員・民間企業とさまざまです。フィールド・現場に近い環境に身を置いて、研究と、 森林や林業に関するさまざまなセンスを身につけてもらいたいと考えています。
大学院受験案内(大学院環境科学院)
進学してきた大学院生の多くには、道北の名寄市(札幌から北に約200km・JRで2.5時間)にある 「北方生物圏フィールド科学センター・森林圏ステーション・名寄教育研究棟(北管理部)」 に机を置いてもらっています。現在、他の先生の所属を含め院生数名が常駐しているおり、少人数ならではの良さを活かして元気に活動しています 。宿泊施設もあるので、フィールド調査・化学分析などで長期滞在する学生もいます 。詳しく知りたい方は、メール等で問い合わせのうえ、ぜひ研究室訪問にお出でください(遠いですが、、、宿泊は実費で済みます)。
yoto(at)fsc.hokudai.ac.jp
学生の表彰歴など
2024年 第135回日本森林学会大会(東京農大):学生ポスター賞 :原谷日菜
2023年 第72回北方森林学会(札幌市):学生ポスター賞:原谷日菜
2019年 日本森林学会Journal of Forest Research論文賞:佐藤剛
(修士論文を投稿)
2015年 第62回日本生態学会大会(鹿児島市):ポスター最優秀賞:山崎遥
2014年 第125回日本森林学会大会(岩手大)森林施業研究会シンポジウム「林業の持続と森林の更新」:講演「行政からの更新技術・方針への提案」(OG・東北森林管理局)
2013年 第124回日本森林学会大会(宇都宮大):学生ポスター賞 :南雲未智
2012年 第59回日本生態学会大会(龍谷大学)ポスター最優秀賞:内藤小容子
一緒に仕事をしている仲間
原谷日菜 Hina HARATANI 宮崎大学卒:2023年度-
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏フィールド科学コース 修士課程
【研究テーマ】かき起こし地におけるミズナラの保育作業の検討
【研究テーマ】かき起こし地におけるミズナラの保育作業の検討
仲谷朗 Akira NAKAYA 近畿大学卒:2021年度-
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏フィールド科学コース 博士課程
【研究テーマ】北海道の天然生林における材特性を考慮した森林管理方法
【修士論文】(2023年3月)シラカンバ立木個体における偽心の発生条件からみた育林方法 (英文)
- Nakaya, A., Ohno, Y., Ohsaki, H., Yoshida, T. 2023. Tree and stand characteristics associated with the occurrence of false heartwood in individual Japanese white birch trees. Canadian Journal of Forest Research. DOI: 10.1139/cjfr-2023-0213
卒業・修了した学生たち
最近までいた人から
山崎遥 Haruka YAMAZAKI 岩手大学卒:2013-2020年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 博士課程修了
現勤務先: 岩手大学農学部森林科学科(助教)
【博士論文】(2019年8月)重機を用いた天然更新補助作業における表層土壌残存が実生の初期定着に及ぼす影響
【修士論文】(2015年2月)ウダイカンバの発生・定着状況からみた表土を残す天然更新補助作業の評価
- 山崎遥・間宮渉・吉田俊也. 2020. 表層土壌を残存させるササ地の掻き起こし作業:表土戻し作業で表層土壌の堆積期間は必要か? . 日本森林学会誌, 102: 157-165.
- Yamazaki, H. and Yoshida, T. 2020. Various scarification treatments produce the different regeneration potentials for trees and forbs through changing soil properties. Journal of Forest Research, 25: 41-50.
- Yamazaki, H. and Yoshida, T. 2018. Significance and limitation of scarification treatments on early establishment of Betula maximowicziana, a tree species producing buried seeds: effects of surface soil retention. Journal of Forest Research, 23: 166-172.
鈴木ななみ Nanami SUZUKI 東京農業大学卒:2017-2018年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: 株式会社ニトリホールディングス
【修士論文】異なる強度の土壌かく乱がアカエゾマツの初期定着に及ぼす影響
- Suzuki, N., Yoshida, T., Miyamoto, T., Fukuzawa, K., Taniguchi, T., Yamazaki, H. 2021. Early establishment of spruce (Picea glehnii [Fr. Schm.] Masters) seedlings on disturbed soil with the aim of assisted natural regeneration. Scandinavian Journal of Forest Research, 36: 126-134.
阿部葉月 Hadsuki ABE 千葉大学卒:2014-2015年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士過程修了
進路: 株式会社アラタナ
【修士論文】北海道北部の天然生林における心材腐朽の出現予測
- Abe, H. and Yoshida, T. 2018. Factors predicting incidence of butt rot and trunk rot in individual stems of main tree species in a cool-temperate natural mixed forest in Japan. Journal of Forest Research, 23: 279-286.
兵頭夏海 Natsumi HYODO 千葉大学卒:2013-2014年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士過程修了
進路: 東京都建設局
【修士論文】(2015年2月)天然生混交林において択伐施業が鳥類の棲息に関わる林分構造の特性に与える影響
- Yoshida, T., Naito, S., Nagumo, M., Hyodo, N., Inoue, T., Umegane, H., Yamazaki, H., Miya, H. and Nakamura, F. 2017. Structural complexity and ecosystem functions in a natural mixed forest under a single-tree selection silviculture. Sustainability, 9: 2093, doi:10.3390/su9112093
朝田一平 Ippei ASADA 帯広畜産大学卒 2012-2013年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: セガサミーホールディングス
【修士論文】(2014年2月)ササ掻き起こし地におけるミズナラ実生の定着パターンとその要因
- Asada, I., Yamazaki, H. and Yoshida, T. 2017. Spatial patterns of oak (Quercus crispula) regeneration on scarification site around a conspecific overstory tree. Forest Ecology and Management, 393: 81-88.
佐藤剛 Tsuyoshi SATO 日本大学卒 2012-2013年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
現勤務先: 中嶋木材(新潟県村上市)
【修士論文】(2014年2月)天然生針広混交林に及ぼす台風撹乱の長期的な影響-撹乱後8年間の残存木の枯死パターン
- Sato, T., Yamazaki, H. and Yoshida, T. 2017. Extending effect of a wind disturbance: mortality of Abies sachalinensis following a strong typhoon in a natural mixed forest. Journal of Forest Research, 22: 336-342. (平成31年度Journal of Forest Research論文賞)
埋金宏光 Hiromitsu UMEGANE カリフォリニア州立大学チコ校卒 2011(秋入学)-2013年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程
進路: 埋金木工所(佐賀県基山町)
【修士論文】(2013年9月)地形、森林タイプ、立木の混み合い度の影響を考慮したLiDARによる地上部バイオマス推定の改善(英文)
- Yoshida, T., Naito, S., Nagumo, M., Hyodo, N., Inoue, T., Umegane, H., Yamazaki, H., Miya, H. and Nakamura, F. 2017. Structural complexity and ecosystem functions in a natural mixed forest under a single-tree selection silviculture. Sustainability, 9: 2093, doi:10.3390/su9112093
井上太樹 Taiki INOUE 滋賀県立大学卒:2010-2012年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
【修士論文】(2012年2月)針広混交林における枯死木の腐朽過程の変動:材の部位、樹種、周辺環境の影響
- 井上太樹・南雲未智・伊村智・吉田俊也. 2011. 北海道北部の針広混交林における供給年代の異なる枯死木上のコケ植物群集. せん苔類研究, 10: 173-174.
竹内史郎 Fumio TAKEUCHI 日本大学卒 2010-2012年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
現勤務先: 北海道立総合研究機構 林業試験場
【修士論文】(2012年2月)湿地性アカエゾマツ林の動態に地下水位の空間的・時間的変動が及ぼす影響
加藤聡美 Satomi Kato 中部大学卒 2010-2011年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: 標津町役場
【修士論文】(2012年2月)広葉樹が混交したアカエゾマツ人工林における樹木の成長過程と森林の多面的機能の評価
南雲未智 Misato NAGUMO 東邦大学卒 2010-2011年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: 北海道森林管理局
【修士論文】(2012年2月)天然生針広混交林の択伐施業地における炭素貯留量の長期変化
- Yoshida, T., Naito, S., Nagumo, M., Hyodo, N., Inoue, T., Umegane, H., Yamazaki, H., Miya, H. and Nakamura, F. 2017. Structural complexity and ecosystem functions in a natural mixed forest under a single-tree selection silviculture. Sustainability, 9: 2093, doi:10.3390/su9112093
内藤小容子 Sayoko NAITO 北海道大学卒 2010-2011年度
農学院 環境資源学専攻 森林生態系管理学 修士課程修了
進路: 環境省
【修士論文】(2012年2月)天然生針広混交林において択伐施業が林分構造の複雑性と不均質性に与える影響」
- Yoshida, T., Naito, S., Nagumo, M., Hyodo, N., Inoue, T., Umegane, H., Yamazaki, H., Miya, H. and Nakamura, F. 2017. Structural complexity and ecosystem functions in a natural mixed forest under a single-tree selection silviculture. Sustainability, 9: 2093, doi:10.3390/su9112093
安田 哲 Akira YASUDA 信州大学卒 2008-2009年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: NTTデータ
【修士論文】(2010年2月)天然生針広混交林における多様性の維持を目指した持続可能な択伐施業(英文)
- Yasuda, A., Yoshida, T., Miya, H. and Harvey, B. 2013. An alternative management regime of selection cutting for sustaining stand structure of mixed forests of northern Japan - a simulation study. Journal of Forest Research, 18: 398-406.
宮 久史 Hisashi MIYA 信州大学卒 2006-2009年度
農学研究科 森林・緑地管理学講座 森林生態系管理学 博士後期過程修了
現勤務先: 厚真町役場(林業・町有林管理担当)
【博士論文】(2009年11月)北海道北部の針広混交林における択伐施業に対する下層木の応答に関する研究」
- Miya, H., Yoshida, T., Noguchi, M. and Nakamura, F. 2009. Individual growing conditions that affect diameter increment of tree saplings after selection harvesting in a mixed forest in northern Japan. Journal of Forest Research, 14: 302-310.
Emilie Robert エミリ 2008年度6-8月
サマーインターンシップ(カナダ・ケベックより)
進路: Universite du Quebec en Abitibi-Temiscamingue 修士課程
【研究テーマ】Coarse woody debris: a favorable substrate for the establishment and survival of forest regeneration?"
原田 茜 Akane HARADA 東京農業大学卒 2006-2007年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
現勤務先: 飯能市役所
【修士論文】(2008年2月)北海道北部の針広混交林におけるマウンド・ピット上での3年間の更新動態
【卒業論文】(2006年2月・東京農業大学)北海道のササ掻き起こし地における高木性樹種の更新動態」(雨龍研究林で調査)
- 原田茜・吉田俊也・Victor Resco de Dios・野口麻穂子・河原輝彦. 2008. 北海道のササ掻き起こし地における施工後6-8年の高木性樹種の動態. 日本森林学会誌. 90: 397-403.
青山圭一 Keiichi AOYAMA 新潟大学卒 2005-2006年度
環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース 修士課程修了
進路: NTTコミュニケーションズ
【修士論文】(2007年2月)北海道北部のササかき起こし地における炭素貯留量の時系列的な変化(英文)
【卒業論文】(2005年2月・新潟大学)かき起こし地への表土戻しの効果:施業から5年の土壌と植生(雨龍研究林で調査)
- Aoyama, K., Yoshida, T. and Kamitani, T. 2009. An alternative of soil scarification treatment for forest restoration: effects of soil replacement. Journal of Forest Research, 14: 58-62.
- Aoyama, K., Yoshida, T., Harada, A., Noguchi, M., Miya, H. and Shibata, H. 2011. Changes in carbon stock following soil scarification of non-wooded stands in Hokkaido, northern Japan. Journal of Forest Research, 16: 35-45.
野口麻穂子 Mahoko NOGUCHI 東京農工大学卒 2000-2005年度
農学研究科 北方森林保全学講座 博士前期-後期過程修了
現勤務先: 森林総合研究所 東北支所
【修士論文】(2002年2月)択伐施業が北海道北部の針広混交林の更新と林床植生に及ぼす影響(英文)
【博士論文】(2005年2月)北海道の針広混交林における人為攪乱下の樹木群集動態と植生変化に関する研究
- Noguchi, M. and Yoshida, T. 2004. Tree regeneration in partially cut conifer-hardwood mixed forests in northern Japan: roles of establishment substrate and dwarf bamboo. Forest Ecology and Management, 190: 335-344.
- Noguchi, M. and Yoshida, T. 2005. Factors influencing the distribution of two co-occurring dwarf bamboo species (Sasa kurilensis and Sasa senanensis) in a conifer-broadleaved mixed stand in northern Hokkaido. Ecological Research, l20: 25-30.
- Noguchi, M. and Yoshida, T. 2007. Regeneration responses influenced by single tree selection harvesting in a mixed-species tree community in northern Japan. Canadian Journal of Forest Research, 37: 1554-1562.
- Noguchi, M. and Yoshida, T. 2009. Individual-scale responses of five dominant tree species to single-tree selection harvesting in a mixed forest in Hokkaido, northern Japan. Journal of Forest Research, 14: 311-320.
長井美緒 Mio NAGAI 鳥取大学卒 2002-2003年度
農学研究科 北方森林保全学講座 博士前期過程修了
進路: 東北森林管理局
【修士論文】(2004年2月)施業管理方法がアカエゾマツ人工林の植生発達に及ぼす影響(英文)
- Nagai, M. and Yoshida, T. 2006. Variation in understory structure and plant species diversity influenced by silvicultural treatments among 21-to 26-year-old Picea glehnii plantations. Journal of Forest Research, 11: 1-10.
Victor Resco de Dios ビクトル 2004年度
アジアヨーロッパ基金交換留学生(スペインより)
進路: Department of Renewable Resources, University of Wyoming 博士課程
【修士論文】(2003年・University of Lleida)掻き起こし施業が針広混交林の更新動態に及ぼす影響(英文)
- Resco de Dios, V., Yoshida, T. and Iga Y. 2005. Effects of topsoil removal by soil-scarification on regeneration dynamics of mixed forests in Hokkaido, Northern Japan. Forest Ecology and Management, 215: 138-148.
- Resco, V., Yoshida, T., Noguchi, M. and Akibayashi, Y. 2005. The role of domestic forest policy for conservation at international scale - An example of Japan. Electric letter responses to: Mayer, A.L., Kauppi, P.E., Angelstam, P.K., Zhang, Y. and Tikka, P.M. Importing Timber, Exporting Ecological Impact. Science (online) 3 June 2005.
伊賀曜子 Yoko IGA 宇都宮大学卒 2001-2003年度
農学研究科 北方森林保全学講座 博士前期過程修了
進路: 日本アルコン株式会社(MR)
【修士論文】(2003年2月)ササ掻き起こし地における植生回復初期過程に影響を与える要因(英文)
- Yoshida, T., Iga, Y., Ozawa, M., Noguchi, M. and Shibata, H. 2005. Factors influencing early vegetation establishment following soil scarification in a mixed forest in northern Japan. Canadian Journal of Forest Research, 35: 175-188.
内山和子 Kazuko Uchiyama 北海道大学卒
2000-2001年度
農学研究科 森林管理保全学講座 博士前期過程修了
現勤務先: 北海道立総合研究機構 林業試験場
【修士論文】(2001年2月)天然林択伐が林木の空間分布に与える影響